広島・ドラ3中村健“クセ者”になる シート打撃でアピール「投手に嫌がられる打者に」

 広島ドラフト3位の中村健人外野手(24)=トヨタ自動車=が9日、第3クールに実施される紅白戦でクセ者ぶりを発揮することを誓った。7、8日に行われたシート打撃では2安打ずつを放ってアピールに成功。相手に嫌がられる打者となり、激しい外野の定位置争いを勝ち抜く。

 打席に立てば、何かやってくれそうな期待感がある。サバイバル競争に挑めるだけの武器がある。中村健は10日からの第3クールに向けて「1年目なので、フレッシュさを出し惜しみすることなく、いい結果を出せたらなと思う」とさらなるアピールを誓った。

 7、8日に行われたシート打撃。7日は高橋昂、玉村から2打席連続適時打を放って勝負強さを発揮。8日は大道から右中間へ適時二塁打を放つと、遠藤から左前打。2日連続のマルチ安打で佐々岡監督も「実戦派」と高く評価した。

 本人が重視するのは打席内容。「相手投手に嫌がられる打者になることが一番。簡単にボール球を振っていたら自チームにマイナスを生み、相手チームにプラスを生む」とクセ者としての働きに意気込んだ。

 連日のアピールに朝山打撃コーチも「彼は追い込まれるとバットを短く持ったり、何とか食らいつく。泥くささが非常に見えた」と感心。11、12日は紅白戦が行われる予定で、相手に球数を投げさせる粘り、簡単に三振しないしぶとさも体現していく。

 キャンプ序盤は試行錯誤を重ねた。「元々(球を)呼び込み過ぎる傾向があった」と、体に近いポイントでスイングしていたと分析。打撃コーチに助言を仰ぎ、左足に体重を乗せてフォロースルーを大きく取る意識を高めてきた。8日の右中間二塁打はフェンス手前まで達した一撃。好結果につなげる修正力も頼もしい。

 同期入団のドラフト6位・末包(大阪ガス)は人並み外れたパワーの持ち主。同じ右の外野手として競争相手であり、互いに高め合う存在だ。「同期だし、力を合わせてやっていきたい。もちろん『負けないぞ』という思いは持ってやっている」と闘志を燃やした。

 末包や野間、宇草らがしのぎを削る外野の定位置争いは第3クール以降、さらに火花が散る。「いいところは伸ばしながら、悪いところを削っていけるように」と気合を入れた。一歩も引くつもりはない。

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