広島ドラ6末包 衝撃の豪快ヒット 大砲候補に指揮官も期待大「穴もあるが…」
「広島春季キャンプ」(8日、日南)
ドラフト6位の末包(すえかね)昇大外野手(25)=大阪ガス=が、シート打撃で安打を記録した。左腕・塹江との対戦で、初球の速球を振り抜くと、打球は大きな衝撃音とともに、一直線に左前へと伸びた。
「きのう(7日)悪かった部分をどれだけ修正できるか、という形できょう挑んだ。スイングに関しては良くなってきて、きょうはたまたま、あれがヒットになったんで良かったかなと思います」
前日のシート打撃では1安打を記録した中、左方向に弾丸ライナーのファウルも放っていた。「大ファウルから、あとちょっとで…という感じのスイングの修正になった」。コーチ陣と連日取り組む修正で、一発を予感させるところまできた。
確率はまだ低く、他の2打席は三振。それでも、佐々岡監督は「穴もあるが、まだプロの球を打ち始めたばかり。慣れてくるだろう」と、今後に期待を寄せた。
今年の日南には、昨年までいた鈴木誠という、大飛球をかっ飛ばしていた打者がいない。寂しさを埋める右の大砲出現はいつになるのか。未熟でも、188センチ、110キロの末包にはロマンがある。




