カープ小園 侍ジャパン目指す 栗山監督熱視線に刺激「自分も大きな舞台で」

ロングティーで豪快にスイングする小園(撮影・立川洋一郎)
視察に訪れ鯉戦士たちに熱視線を送る日本代表・栗山監督(右)
2枚

 「広島春季キャンプ」(3日、日南)

 広島・小園海斗内野手(21)が3日、野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー入りに意欲を示した。この日、キャンプ地・日南を訪れた侍ジャパンの栗山英樹監督(60)と言葉を交わし、高い期待を寄せられた。日の丸を背負う日を頭に描き、今季のさらなる活躍を目指していく。

 注がれた熱視線に、小園は誓いを新たにした。グラウンドでのフリー打撃。ケージ内で快音を響かせる姿を栗山監督がじっくり見つめていた。この日が初対面。言葉を交わした小園は「初めてあいさつさせてもらった。『体調はどうですか?』と言っていただいた」と笑顔で振り返った。

 侍ジャパンは、3月に台湾との強化試合を実施予定。メンバーは若手主体で選考される方針で、小園は代表入りに「東京五輪でチームメートの先輩方が活躍したのを見て、いい場所だなと。自分も大きな舞台でできたらなと思います」と闘志を燃やした。

 昨年の東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン。中心には鈴木誠、菊池涼、栗林、森下がいた。同じ遊撃手で代表常連の坂本(巨人)や源田(西武)には「届かない」と力の差を感じた。ただ高校時代はU-18の日本代表メンバー。ジャパンへの気持ちは強く「高校の時も(代表の)ユニホームを着させてもらったので、プロになっても着たいなという思いもある」と、日の丸への思いは大きくなるばかりだ。

 トップチームの日本代表となれば当然、高校時代とは違った緊張感が伴う。「高校の時も緊張感の中で(プレー)できた。トップチームとなるともっと重圧がかかると思うし、日本の野球ファンみんなが見ている。そういうところで自分もできたら」と国を背負って戦う姿を思い描いた。

 栗山監督は「守りが重要と言われるポジションで、なおかつ攻撃力もある選手はなかなか出てこない。そういう素材は日本の球界にとって宝物なので」と小園の能力に高い評価を与えた。佐々岡監督も「候補に入ってくるだろうしね。どうなるかは選考ですけど」としつつ「(代表に)入って経験すれば、小園本人にとってプラスになる」と、選手として将来的な成長につながることを期待した。

 この日も懸命に汗を流し、シーズンへの土台作りに励んだ。第1クールを終え「守備も打撃も確実性を上げていかないとレギュラーになれない。続けていけるように」と小園。世界を舞台に戦う日を目指しながら、たくましく歩みを進める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス