広島・大盛 リミッター解除 俊足巧打の固定観念打破!“ポスト鈴木誠”へ
広島・大盛穂外野手(25)が16日、マツダスタジアムでの合同自主トレに参加。リミッター解除でプロ4年目に臨むことを明かした。“ポスト鈴木誠”が期待される一人で、すり足打法に改造し、4スタンス理論では長距離砲に多いB2タイプ。これまでの、俊足巧打の固定観念を打破してレギュラー獲得を目指す。
大盛は固く誓っていた。昨季の失敗は二度と繰り返したくない。
「どうせ打てないなら、なんでもやろうと。すり足に変えたのもそうですし、4スタンス理論もとにかくやってみようと」
この日の練習後、会沢から4スタンス理論のタイプを判定してもらった。「松井秀喜さんとか(西武の)中村さんと同じらしいです」。長距離打者に多い後ろの軸で回るB2タイプであることが分かった。これまで投手寄りでさばくことを意識してきた中、判定後には後ろに重心を残す形で試し打ちを行った。
さらに、昨季オリックス・杉本が使っていたことで話題になった、グリップと芯の間に重りが付いたバレルバットも使用。「自分で買いました。バットを内から出すイメージを植え付けるのにいいです」と、どん欲だ。
タイミングの取り方も、足を高く上げる打ち方からすり足打法に改造。「まだ遅い球しか打っていませんが、コンタクト率は上がったと実感しています」。昨季は俊足を生かすために三振を減らす、本塁打を狙わないなど、自ら制約を課した結果、打てなくなり出番を減らしてしまった。
“ポスト鈴木誠”の一人として期待される中「今までと同じことをしていても打てない」とすべてを取っ払い、持ち味をフルに発揮することに力を注ぐ。その先に定位置獲得があると信じて。