広島ドラ4田村 T-岡田、イチローのDNAで活躍誓う

 広島のドラフト4位・田村俊介外野手(18)=愛工大名電=が“鉄人ボディー”を作ることに意欲を示した。7日に入寮し、8日から始まった新人合同自主トレで汗を流す日々。昨年の夏に右膝を痛め、プロの世界で戦い抜く肉体作りに励む構えを示した。高校通算32本塁打と潜在能力が光るルーキーが、着実に歩みを進める。

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 ハツラツとした動きで白球を追った。新人合同自主トレが始まった8日。田村は大野練習場で、同期入団の仲間たちとキャッチボールやノックなどで体を動かした。練習前には約50分間、じっくりウオーミングアップ。「高校の時と比べ、アップやストレッチの長さが全然違った。そういうのが大切だと感じた」とうなずいた。

 初めて飛び込んだプロの世界。その一つ一つが新鮮に映った。入念に体をほぐし「ケガをしないために大事なモノ。今まで以上にアップやストレッチに取り組んでいこうと思っています」と意欲十分だ。昨夏は右膝の内側を痛めた田村。強い体を求めてケアに励んでいく。

 プロ仕様の肉体を手に入れるため、目指すは筋力アップ。年末年始もパワーとスピード双方の向上を目指してきた。「瞬発的な動きは、まだまだだなと。体重というより、筋力アップして瞬発性が出るトレーニングはしていきたい」と意気込んだ。

 高校通算32本塁打と、打撃センスが光る。昨夏の甲子園では1回戦・東北学院戦で右中間へ本塁打も放った。卓越したバットコントロールにも定評がある。昨年初めには、愛工大名電の関係者を通じてオリックス・T-岡田のバットをもらって練習を重ねた。その形状をベースに“自分流”にカスタマイズしたバットを寮に持ち込んだ。

 長さは85センチで重さは890グラム。「振った感じが自分にしっくり来る感じがあった。T-岡田選手以外のバットも試して、いろいろアレンジしています」。感覚に合った相棒で振り込み、キャンプインに備える。高校時代はエースで投手と野手の“二刀流”に期待も高まるが、プロでの起用法は球団に一任。与えられたポジションで全力を注ぐ構えだ。

 京都府舞鶴市出身で中学は県外の明徳義塾中に進学。上昇志向の強さが、頼もしい。「1軍の試合に出て1年間ケガがないように。実力を出せるようにやっていきたい」。高校の大先輩であるイチロー氏と同じ、ドラフト4位でプロの世界に飛び込む18歳。金の卵の視界には、無限の可能性が広がっている。

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