広島・大瀬良 近日中に残留交渉 佐々岡監督から食事会で直接慰留

 今季中に国内FA権を取得した広島・大瀬良大地投手(30)が近日中に球団と残留交渉を行うことが17日、分かった。この日訪れていたマツダスタジアムで取材に応じ、交渉を行うことを明言。FA権の行使については語らなかった。また数日前に同じくFA権を持つ九里とともに、佐々岡監督と食事をしたことも明かした。残留か、行使か。エースの言動に注目が集まる。

 所用のため、マツダスタジアムを訪れた大瀬良は報道陣に対応した。権利について結論は出ておらず、球団との残留交渉の日については「あした(18日)あさって(19日)くらい」と説明。今週中にも、球団側と話し合いの場が設けられる見通しとなった。

 FA権について右腕は、今季最終戦を終えた時点で「これからしっかりと今後のことを考えたい。もちろん、まずカープとしっかり話をさせていただいて、(周囲の)いろいろな方と話して」と熟考の姿勢を示していた。かねて残留を望んでいた佐々岡監督からもラブコールを受け、食事会を提案されていた。

 その食事会は数日前に広島市内で開催され、同じく今季中に国内FA権を取得した九里と出席。その場で指揮官から直接慰留されたとみられ、大瀬良は「ありがたかった。いい時間でした」と笑顔で振り返った。

 3年連続で開幕投手を務めた今季は23試合に登板して10勝5敗、防御率3・07。ともに2年ぶりとなる2桁勝利と規定投球回をクリアした。4月中旬に右ふくらはぎを痛めて約1カ月間、戦線離脱。前半戦は7試合続けて勝ちがない時期も経験した。それでも今季最終登板となった10月28日・DeNA戦(マツダ)では9回6安打無失点。完封で今季を締めくくった。

 チームは3年連続Bクラスに低迷。覇権奪回を狙う中で、大瀬良の力は欠かせない。玉村や高橋昂ら若手左腕が台頭している一方、豊富な経験を持つ右腕は先発陣の軸であり大黒柱。ドラフト1位・黒原(関学大)、同2位・森(三菱重工West)の両左腕が来季から加わる中、東京五輪で金メダル獲得に貢献した森下とともにチームをけん引する役割が期待される。

 入団以降は着実に成長曲線を描き、エースへと駆け上がった。16年からの3連覇にも大きく貢献したチームの顔。刻一刻と交渉の日が近づく中、大瀬良の動向に注目が集まる。

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