広島 大瀬良、九里をチーム一丸でアシスト 安仁屋氏「来季に大きな希望を感じた」

「広島4-1ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)

 広島・九里亜蓮投手(30)が5回1失点に抑え、阪神・青柳に並ぶ13勝目をマーク。自身初の最多勝のタイトルを確定させた。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(77)は九里の粘りの投球をたたえるとともに、本拠最後の2試合で見せたチーム一丸となった戦いに「来季への希望が感じられた」と語った。

  ◇ ◇

 九里は立ち上がりから変化球が多く、勝ちたいという意識が強く感じられた。二回までに球数も60球を超え、どうなることかと心配したが、よく5回1失点に抑えた。こういう苦しい投球になった時でも簡単に崩れるのではなく、粘り強い投球ができるからこそ、最多勝というタイトルも手にできたと思う。

 九里に最多勝を取らせようと、野手陣もよく打ったし、とにかくよく守った。六回の菊池涼の超スーパープレーは言うに及ばず、七回には小園がイレギュラーした打球に素晴らしい反応を見せて好捕した。途中出場の三好もファウルフライを追って右ひざをフェンスに強打するアクシデントがありながらも、九回に三遊間への打球を横っ飛びでキャッチして栗林を助けた。

 救援陣も見事な無失点リレーだった。九里の勝ち星を消してはいけない重圧は相当大きなものがあったはずだが、全員がしっかりと強い気持ちを持って自分の役割を果たした。こういう状況で投げられたことは来季につながる経験になるし、それぞれに大きな自信を得られたと思う。

 大瀬良の2ケタ勝利が懸かっていた28日のDeNA戦に続き、この日もチームが一丸となって勝利をものにした。本拠最後の2試合でこういう試合を見られたことで、来季へ向けて大きな希望を感じることができた。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス