広島・森下のスランプ原因は捕手との相性?「最適な組み合わせを」と北別府氏

20日のヤクルト戦8回、塩見に適時打を浴び、汗をぬぐう広島・森下=神宮球場(撮影・西岡正)
20日のヤクルト戦で力投を佐々岡監督(左)にねぎらわれる森下(撮影・西岡正)
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 広島の森下暢仁投手(24)がすっかり勝てなくなった。後半に入って未勝利。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「捕手との相性はあるかもしれない」と語り、今後へ向けて最適な組み合わせを求めた。

   ◇  ◇

 森下が足踏み状態だね。後半に入ってまだ勝てていない。彼には無縁であることを期待していた2年目のジンクス、というより昨年の疲れはあるだろうね。

 ボールが狙ったところと逆方向に行って、それをホームランされたり、高めで空振りを取れずに捕らえられている。

 スピードガンの表示だけでは分からないのが手元でのボールの伸びやキレ。去年と比べて目に見えるほどの違いはないのだが、いい打者はそれを見逃してくれない。

 投球フォームを崩しているようにも思えないし、球筋が悪いわけでもない。

 今年は打線の援護も少なくてツキもないけど、1つ勝てばポンポンと行くかもしれないよ。

 ただ気になるのが捕手との相性。会沢と組んだ日は3試合とも内容が悪かったからね。

 (8月31日・DeNA戦=5回4失点。9月7日・中日戦=5回2/3を4失点。9月14日・中日戦=6回6失点)

 今年の前半は坂倉か石原だったよね。後半の残り3試合はすべて石原で、まずまずの内容でしょう。

 (8月17日・中日戦=7回2失点。8月24日・巨人戦=7回3失点。9月20日・ヤクルト戦=8回2失点)

 森下-会沢のバッテリーによる結果が、しっかりと数字に表れている。

 これは「いい」「悪い」ではなく相性なんですよ。

 実際、データにはもっと細かい傾向や特長が出てくるが、分析とは違う「合う」「合わない」という肌で感じるものがあるんです。

 自分自身の経験で言うと、長年のコンビでもあったから、達川さんと組むのが理想だった。

 理由は“投球のリズム”ですよ。私は捕手のサインに首を振りたくないタイプだった。首を振ると、それだけで集中力がそがれる感じになる。

 低めと、コースの2つだけを考えて投げればいい。そう思うと楽だったから。

 投手は捕手を信じて投げるタイプと、自分流に組み立てて投げるタイプに分かれると思う。私は前者でした。とにかく余計なことを考えたくなかった。

 森下がどちらのタイプか分からないが、相性が「合う」のは石原なのかもしれない。

 年齢や先輩に対する遠慮は、あまり関係ないと思うね。最近の若い選手は捕手任せではなく、いい意味で“首を振る”からね。

 逆に最近の捕手は優しいし。もっと自分が投手をコントロールするくらいの自覚、自信を全面に出してもいいのではないですかな。

 森下は大瀬良と並んでチームの柱になる投手。今後、どの捕手との組み合わせが最適なのか。それを見つけるのは首脳陣の仕事。

 今は会沢がレギュラー捕手だが、将来を見越した選手起用も大切になる。

 残りの試合をぜひとも、来年へつながる意味のあるものにしてほしいね。

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