「ＤｅＮＡ４－７広島」（１８日、東京ドーム）

　広島がリーグ戦再開後の初戦を白星で飾った。ＤｅＮＡと入れ替わり５位に浮上した。

　先発したプロ２年目、２０歳左腕・玉村昇悟投手は伸びのある直球と変化球を織り交ぜながら要所を締めた。球数が１００球を超えた七回も続投し、粘り強い投球。７回１１５球を投げ被安打６、２失点。２１のアウトのうち１０個を三振で奪う力投で、登板５試合目にしてプロ初勝利を手にした。

　打撃では０－１で迎えた二回、２死一、三塁の好機に左前へプロ初適時打初打点となる安打を放ち自らを援護した。

　１９年度ドラフト６位で福井・丹生から入団。高校時代は「越前のドクターＫ」と呼ばれ、夏の福井大会では同校を初の準優勝に導いた。

　越前町の出身。入団会見では「全国でも僕の地元の越前ガニはとても有名。越前ガニも（広島と）一緒の赤なので、その赤に負けないようなピッチャーになりたい」と意気込みを語っていた。

　広島は、最下位に終わった交流戦で１８試合連続先発投手が未勝利。交流戦で先発に白星がつかなかったのは史上初だった。先発が勝利するのは、５月１９日の巨人戦（東京ドーム）で九里が手にして以来、１カ月ぶりになる。

　打線は１－１の三回に６得点。この日、上半身のコンディション不良から復帰した松山が無死満塁から押し出し四球を選び、交流戦で得点圏打率１２球団トップの成績を残した林が走者一掃の３点適時二塁打を放つなどした。