広島・ドラ1栗林、球団タイ開幕から21戦連続無失点 13年河内に並んだ

 9回、リプレー検証で二塁打の判定が覆り試合終了。マウンドで笑顔を見せる栗林
 9回に登板し無失点に抑えた広島・栗林
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 「ソフトバンク1-1広島」(8日、ペイペイドーム)

 広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=が同点の九回に登板し、1回を無失点。開幕から21試合連続無失点とし、2013年に河内貴哉がマークした球団記録に並んだ。自身が持つドラフト制後の連続無失点の新人最長記録も更新中。引き分けて連敗ストップとはならなかったが、新米守護神が今後もチームを支えていく。

 引き締まった投手戦を、栗林は落ち着いて締めた。浮き足立つことなく、スコアボードの右端に刻んだ「0」は新たな勲章の証し。「どの打者も一発があるのは分かっていた。一発はないように、という意識でマウンドに上がりました」。開幕から21試合連続無失点となり、13年に河内がマークした球団記録に並んだ。

 出番は1-1の九回に訪れた。2日の日本ハム戦(マツダ)以来、4試合ぶりの登板。先頭の柳町を中前打で出塁させると、相手ベンチは昨季50盗塁で盗塁王の周東を代走に送った。リズムを崩されかねない場面。遊撃・田中広から「そこに、とらわれ過ぎずに」と声を掛けてもらい、「打者に集中できました」と振り返った。

 その言葉通り、栗原を中飛。続く柳田への2球目に周東が二盗を試みるも、ウエストして会沢が阻止した。柳田には中前打を許したものの、果敢に二塁を狙ってセーフとなった判定に、佐々岡監督がリクエスト。アウトに判定が覆り、試合終了となった。

 リプレー検証を待つ間は「できればアウトになってくれ、という気持ちが大きかった」と率直な気持ちを明かした右腕。ナインのサポートもあり、自身が持つドラフト制後の連続無失点の新人最長記録も21に更新した。

 球団記録を8年前に樹立した左腕は現在、球団広報を務める。2日の日本ハム戦で開幕から20試合連続無失点とした際に「河内さんが(球団の)記録だったんですね、という話をした」という。選手と広報という間柄で「たくさんサポートしていただいていますし、本当に助けていただいています」と感謝の言葉を添えた。

 佐々岡監督は、セットポジションの間合いに変化を加えた栗林を「本当によく考えて投げている。しっかり冷静にね」と称えた。プロに入り、いまだ防御率は0・00。「次の登板もしっかり投げていきたい」と栗林。牙城は崩させない。無敵の守護神が、未知なる領域へ歩みを進める。

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