安仁屋宗八氏が指摘 広島・森下の交代がワンテンポ遅れた印象
「広島3-7楽天」(5日、マツダスタジアム)
新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判定され、戦線離脱していた広島・森下暢仁投手(23)が24日ぶりに復帰登板。先発で6回1/3を投げ、4安打3失点と力投した。だが、楽天先発・田中将との“マー君対決”は勝ち負けがつかず、チームは終盤に逆転負け。借金は今季最多の7となり、交流戦の最下位に転落した。
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森下の交代時期はどうだったろうか。七回。2連続四球を与え、代打・村林に送りバントを決められて1死二、三塁となった場面で、首脳陣は森浦を繰り出した。
3-1の場面。代打に送りバントのサインが出るというのは定石だったはず。それなら村林が右打者であっても、無死一、二塁から森浦を投入しても良かったのではないか。自分で1つアウトを奪うことができれば、気持ちを落ち着けて次打者に投げられるからだ。
森下は24日ぶりの先発。球数は100球までという制限があったのかもしれない。六回を終えた時点で89球。余力はあっても、復帰登板だったことも考慮して、早めの継投策に出ても良かったと思う。投手交代が1テンポ、遅れてしまった印象がぬぐえない。
八回は2者連続スクイズを決められるなど4点を失った。七、八回で6失点。パ・リーグで首位に立っているチームの底力を見せつけられた一戦だった。