広島の新外国人投手、コルニエル 「いいねぇ」と北別府氏 今後の起用に興味津々

 広島の新外国人・コルニエルが2日の阪神戦に初登板し、快速球連発でベールを脱いだ。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「いいねぇ。ストライクが先行するし、計算して使える見通しが立った」と早くも太鼓判を押した。

 ◇ ◇

 (支配下登録されたばかりのコルニエルが登板したのは3戦目の九回、3番手としてマウンドに上り、1安打されながらも近本、糸原を連続三振に打ち取り無失点デビューを飾った)

 150キロ以上の球を連発していたね。球威があるうえストライクを先行させる投球。いいねぇ。

 力に頼るだけかと思っていたら、最後はカット系の球で糸原から空振りを奪い、三振に仕留めた。ロングリリーフもできそうだし、支配下登録されただけのことはあるね。しかしね、またいい選手を育ててきましたよ。カープの育成力は素晴らしい!

 今後の起用法は適性を見極めてからになると思うけど、マウンドでバタバタしないだけでも使える見通しは立ったと言えるのではないか。

 勝負の行方が分からないゲーム展開でも使えそうだし、勝ちパターンのリリーフ陣を休めたいときや、セーブがつかない状況など、使いたい場面はいろいろ想定できる。それにしても活きのいい投手が出てきたものだ。

 阪神戦の2戦目で先発した床田はスピード、コントロールともによかった。今シーズンの初登板だから、最初は少し落ち着かなかったようだが、自分で同点打を放ったあとは、ピッチングが安定してきたね。

 やはり投球は制球力に尽きる。160キロの球などいらないんですよ。150キロ出なくてもいい。とにかくストライクが入らないと話にならない。

 悪いときにの床田は3球三振を奪ったかと思えば、次の打者に簡単に四球を与えてしまう。そのうえ去年は逆球も多かったし、安定感に欠けていた。

 (床田は2019年7勝6敗、防御率2・96の成績を残しながら昨年は5勝8敗、同4・93。期待されながらも伸び悩んだ)

 それが今回はほとんど逆球もなく、右打者の内角へクロスするカットボールも直球もストライクを取れていた。いいときの床田の投球だったね。

 その試合では新人の大道が八回にプロ入り初登板。ヒット2本を許したけど、緊張やプレッシャーの中、何とか後続を抑えて無失点で切り抜けていた。

 連日、同じルーキーの栗林が好投するものだから、自分も負けていられないという感じで、かなり力が入っていたね。

 彼も九里と同じタイプで全球勝負型の投手のようだ。慣れてくれば変化球もうまく使えてくると思うけどね。

 森浦も含めてルーキー3人は本当に大きな戦力になっている。シーズンイン当初から、ルーキー3人が活躍するなんて、なかなかないこと。そこに塹江、ケムナ、島内、中田が控えるわけだから、リリーフ陣にかなり厚みが出てきてますよ。

 開幕2カード目までを見る限り、投手陣は90点ぐらいあげてもいいんじゃないかな。ほとんどがベンチの期待通りに投げているし、何より四球が大幅に減っている。

 投手が安定した投球をすれば、いいゲームができるという証しだね。

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