広島・菊池涼 執念の決勝打 好投の森下に「気持ちがいい反応」

 「広島1-0阪神」(30日、マツダスタジアム)

 難産の末につかんだ尊い勝利。1-0の接戦を制したことに、大きな価値がある。開幕3連勝で波に乗る猛虎に今季初めて黒星を付けたのは、菊池涼の勝負強さだ。「森下が頑張っていたので、気持ちがいい反応になって、いい結果になってくれました」と殊勲の一打を振り返った。

 0-0で迎えた六回。好投を続ける森下からの攻撃で代打・メヒアが左前打。犠打で1死二塁となり、菊池涼が打席に向かった。初球の内角シュートを狙い澄まして振り抜くと、打球は左翼の芝生に弾んだ。「苦しい展開でしたけど、いいところに落ちてくれた。一生懸命投げてくれた森下に勝ちが付いて良かった」。仲間を思い、結果を示す姿が何より頼もしい。

 森下の球数は六回でちょうど100球を数えていた。指揮官は「本来なら(森下を)もう1回というところも考えながら球数も増えた。本当に『攻めていくしかない』ということで。執念で1点をもぎ取った中で若い投手が抑え、いい形で勝てた」。機を逃さず、たたみかける攻撃。執念のタクトが、勝利を引き寄せた。

 マツダスタジアムで通算6勝0敗の相手右腕をベンチ一体で攻略。難攻不落の相手を沈めた積極采配で、ここから上昇曲線を描いていく。

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