カープ大瀬良は盤石!快幕デモ6回無失点 実戦18回連続0封…26日へ死角なし

 「オープン戦 ソフトバンク2-1広島」(19日、ペイペイドーム)

 “ミスターゼロ”で、いざ本番へ!開幕投手を務める広島・大瀬良大地投手(29)が、今年最長の6回を投げ2安打無失点。6奪三振と文句なしの内容で開幕前の最終調整を終えた。最速149キロの直球を主体に相手をねじ伏せた右腕は、今年の実戦で計18イニング連続無失点。圧巻の投球を披露し続けるエースが、満を持して26日、マツダスタジアムでの中日戦に臨む。

 攻めの姿勢を貫き通した。四回無死一塁、大瀬良は4番・グラシアルを迎えた。初球、カットボールで空振りを奪うと、2球目に選択したのはインサイドのストレート。「走者を背負ったので、押し込みにいった」と146キロを内角高めに投げ込み、力のない一飛に仕留めた。

 「全体的に、とてもいい球を投げられた。結果も付いてきて良かったと思う」

 こう自画自賛するのも無理はない。今年最長の6回を2安打無失点。6奪三振の快投で、開幕へ万全の準備を整えた。相手の攻撃を無得点で退け、ゆっくりとした足取りでベンチへと歩く。表情は変えずとも、胸の内は充実感であふれていた。

 二回は先頭のグラシアルにこの日最速となる149キロ直球を外角ギリギリに決めて見逃し三振。三回無死一塁の場面では牧原大を外角カットボールで見逃し三振。2死から中村晃も同じカットボールで見逃し三振に斬った。4年連続日本一のソフトバンク打線を、抜群の制球力で何度も天を仰がせた。

 この日際立ったのは直球の威力。「ソフトバンクは素晴らしい打線ですし、どこから一発が出てもおかしくない。力で勝負するところは力で、コースで勝負するところはコースで勝負しにいった」と明確な意図を持って腕を振った。六回は、1死一塁で柳田を初球145キロ直球で二ゴロ併殺。最後まで力負けしなかった。

 18個のアウト中、フライアウトは8個。「ポップフライが多いのは、直球に力がある証拠。シーズンに入っても年間を通じて、きょうのような球を投げられるように」と本番でも通用するストレートの質に、大きな手応えをつかんだ。柔らかさとしなやかさを求めるため、約半年かけて意図的に5、6キロ減量した取り組みも、ここにきて奏功した形だ。

 佐々岡監督も「真っすぐが、本当に力がある。しっかりと調整してきてくれた」と自信を持って開幕戦に送り出せることに笑顔。「良かった部分を引き続き伸ばしていきたい。気持ちとしても1段、2段と上げていく」と大瀬良。3年連続の開幕戦白星へ、エースに死角は見当たらない。

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