広島・クロン 待望の来日初本塁打で「ありがとうございます」日本語で喜び

4回、先制2ランを放ち、出迎えるナインに拳をあげて応えるクロン(撮影・立川洋一郎)
4回、左中間に2ランを放つクロン
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 「オープン戦、広島2-0ヤクルト」(7日、マツダスタジアム)

 ついにお目覚めだ!広島のケビン・クロン内野手(28)が7日、待望の来日初本塁打を放った。チームメイトとグータッチを交わした新助っ人は「ありがとうございます」と日本語で喜びを表現した。

 四回、2死一塁。カウント1-1からドラフト1位・木沢が投じた3球目の低め148キロ直球を振り抜いた。「しっかり芯でたたけたので、非常に満足している。春先は思うような結果が出ずに難しい部分もあったが、今回はタイミングもしっかり合った。すごくうれしいです」と表情を緩めた。

 この試合までの対外試合成績は24打数2安打、打率・083。二回の第1打席でも中飛に倒れるなど苦しんだが、ようやく一発が飛び出した。

 結果が出ずとも「フロントトス」と呼ばれる投手側からの球を打つトス打撃でフォームを確認するなど米国時代から続けてきた練習を黙々と行い、「ルーティンを確立して、長所を出す練習をしている。それがきょうのホームランにつながった」と話した。

 キャンプ期間は主砲の鈴木誠から打撃の助言をもらうなど積極的な姿勢で日本野球に溶け込んでいる。「ファンの人の声援、大勢の力というのは、すごく自分を後押ししてくれる。歓声を受けてエネルギーをすごくもらった。改めて野球というのはファンの人に支えられて、素晴らしいものだと痛感しました」と感謝の意を表したナイスガイがここから一気に長打を量産していく。

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