広島・堂林14号&今季5度目3打点「一打席一打席を大事に」

 8回、バックスクリーン左に飛び込む2ランを放ち、ナインの出迎えを受ける堂林(撮影・立川洋一郎)
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 「中日3-17広島」(30日、ナゴヤドーム)

 鮮やかにバックスクリーン左へ運んだ。広島6-3の八回、堂林がダメ押しとなる14号2ランを放つ。軽く振り抜いたように見えながら、打球は力強い弧を描いてスタンドへ。完ぺきな一打で本塁打の自己最多記録に並んだ。

 「得点圏だったので思い切っていきました。一振りで捉える事ができました」

 11年目は飛躍を遂げるシーズンだ。今季は2012年以来8年ぶりとなる規定打席に到達。プロ初の50打点もクリアしていた。身に付けたのは力を抜いたスイング。本塁打数もこの一発で12年に記録した14本に並んだ。

 「毎日、必死です。」。復活を目指してグラウンドに立つ日々を、こう表現した。荒削りな守備がある。それでも首脳陣は打力と高い潜在能力を信じ続けていた。「起用してくれる監督、コーチのおかげ。感謝の気持ちです」。その期待に応えたい気持ちがある。

 九回無死満塁ではきっちり中犠飛を放った。3打点以上を記録したのは今季5度目だ。

 「(本塁打で自己最多タイは)そこまで意識していないですけど、一打席一打席を大事にして、集中していくだけです」。来季へとつなげる残り8試合。一球たりとも無駄にはしない。

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