広島投手陣は巨人戦手本に緩急つけた大胆な投球を 特に野村は…北別府氏が展望語る

 広島は先週末、首位巨人に本拠地・マツダスタジアムで3連勝。順位こそ最下位のままだが、巨人とのゲーム差を7とし、ペナントレースに踏みとどまった。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「3連勝の勢いを落とすことなく次の6連戦を戦えるかどうか」と、今週のDeNA、阪神との6連戦の重要性を説いた。

 先週はDeNA戦で2敗1分けと勝てなかったが、巨人戦で3連勝を飾った。北別府氏は「巨人に負け越していたら今年の戦いはジ・エンドだった。2勝1敗で御の字と思っていたが、3戦目に勝つか負けるかで全然変わってくる。3連勝で悪い流れというか、自信を失っていたチーム、選手が生き返った」と大きな3連勝だったという。

 それだけ「3連勝のあとの6連戦をいかに戦うか。ここで負け越したら全力で勝ち取った3連勝の意味がなくなるほど大事な戦いになる」と話した。先週2敗1分けと勝てなかったDeNAと再び対戦する。負けた試合は「打てなかったというのもあるけど、投手陣も辛抱しきれずに失点した」と振り返った。

 では次の戦いはどうすればいいか。

 「巨人戦を参考にすればいい。投手陣は縦のカーブを採り入れて緩急をつけること。スライダー、シュート系の横の変化球はどうしてもコースを間違えたらと考え、際どいコースに投げ、それがボールと判定されると球数が増えていく。巨人戦で先発が7回以上を投げたのは、緩急をつけて大胆に勝負したから。特に野村は、押したり引いたりもできるピッチャーだ。キャッチャーも大胆なリードをしないといけない。球数を減らして大胆に攻めれば七、八回まで投げることができ、勝ちも転がってくる」

 投手陣にアドバイスを送った北別府氏は、巨人戦で1番に長野を起用し、クリーンアップは西川、鈴木誠、堂林の3人で組んだ攻撃陣にも言及。DeNA戦でも2試合に本塁打を放ち3戦連続打点を挙げた堂林は、6試合連続安打で好調を維持。堂林の5番起用に「松山が当たっていなかったし、堂林がライト方向に追っつけるバッティングができていた。相手から見ると、たとえ打てなくても当たっている選手は、恐怖心を与えることになる」と語った。

 巨人戦の1、2戦では先制し、序盤で大量得点を挙げた。以前から先制点の重要性を説いていた北別府氏は言う。「DeNA戦は投手陣の大胆な攻めと攻撃陣の先制点がカギとなるだろう。今年は特殊な年で主力の好不調の波も大きいが、ジャイアンツ戦で3連勝した勢いのまま6連戦に臨んでほしい」-。

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