広島・西川、先制芸術打も決着打も!勝負強さ光るマルチ2打点

 「中日2-7広島」(12日、ナゴヤドーム)

 勝利への道を大きく切り開く一打だった。2-1の七回1死一、二塁で、広島・西川が祖父江から左翼線へ適時二塁打を放った。僅差の展開に風穴を開け、チームに勇気を与える打撃。ポイントゲッターとして、この回一挙4点を呼び込んだ。

 「あそこは変化球が来ると思っていた。うまく反応できた」

 1ボール2ストライクから捉えた4球目は高めに抜けたチェンジアップだった。祖父江とは今季、この試合まで対戦は1度だけ。それでも過去の経験から、「傾向からして簡単には真っ直ぐが来ない」。その読みがピタリと当たった。

 打率・273に対し得点圏打率・533。走者を置く場面では勝負強さが光る。鈴木誠の前を担い「そこを意識している」とキッパリ。この日は2安打2打点。3番としての責任感は強くなっている。

 決勝打となった初回の三塁線を破る適時二塁打は、外角低めの直球。見逃せばボール球だった。悪球に対し、上からバットをかぶせ三塁の数十センチ右を抜いた。誰もまねすることができない芸術的な打撃だった。

 14日からマツダスタジアムで行われる巨人3連戦は、今季初めて地元ファンと共に戦う試合でもある。「このまま勝っていきたい」。勝率5割復帰まであと1勝。上位進出へ突き進む。

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