広島・大瀬良 開幕OK 貫禄のオール空振り7K 最終登板6回3失点

 「練習試合、ソフトバンク3-0広島」(12日、ペイペイドーム)

 広島の大瀬良大地投手(28)がソフトバンクとの練習試合に先発して6回3失点。初回に4連打で2点を失ったが、その後は配球を変えるなどして修正。四回以降は無失点に抑え、開幕前最後の登板を終えた。2年連続で開幕投手を務める鯉のエース。万全の状態で開幕を迎える。

 表情はさえずとも、粘り強く投げ切ったエースの瞳には開幕に向けての決意が表れていた。6回6安打3失点で開幕前の最終登板を終えた大瀬良は「球は悪くなかった」と振り返った。

 初回に捕まった。1死から柳田、バレンティンに連打を許して一、三塁のピンチを招いた。「初回は真っすぐとカットボールで組み立てて苦しくなった」。続く長谷川に真ん中に甘く入ったカットボールを捉えられ、先制の適時二塁打を浴びた。続く松田宣にも直球を中前に運ばれ、追加点を献上。4連打で2点を失った。「打たれて慎重になったところがある。その辺は厳しくいかなければならない。入りであのピッチングをすると、チームは不安になる」と立ち上がりを反省した。

 三回には柳田にソロ本塁打を浴びた。「レフトフライだと思った」。外角低めのカーブで柳田の体勢を崩して泳がせたが、右手一本で左中間のホームランテラス席に運ばれた。「もうひとつ、ふたつ低めに投げないと」と悔いた。

 さすがの修正力も示した。二回には上林を習得中のシュートで一ゴロに抑えるなど配球を変えた。シュートについては「左打者に対して使って空振りを取れたし、ゴロアウトが取れた。有効的な球にはなる。投球の幅は広がる。状況に応じては(決め球として)使える」と確かな手応えをつかんだ。

 四回は無死三塁のピンチで牧原を三振、周東を遊ゴロ、上林を三振と無失点で切り抜けた。7三振は全て空振りで奪うエースの貫禄も示した。

 2年連続で開幕投手を務める大瀬良に佐々岡監督は「(昨年)12月に開幕投手を頼むぞと言った。3カ月遅れの開幕になったが、しっかり3カ月間、調整や準備をしてくれたと思う。信じている」と全幅の信頼を寄せた。

 自身初の開幕投手を務めた昨年の巨人との開幕戦では、元チームメイトの丸を4打席連続三振に斬るなど、8回無失点で勝利を飾った。1週間後に迫った開幕に向け「パフォーマンスを維持できるようにメリハリをつけた練習をしていきたい」と話した鯉のエース。今年も敵地で開幕星を呼ぶ。

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