松山「覚悟していたより…」ダウン更改 1500万減 来季へ柵越え量産を宣言
広島の松山竜平外野手(34)が19日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、1500万減の8500万円プラス出来高にサインした。今季は開幕から不調で110試合で打率・259、6本塁打、49打点。2度の頭部死球もあった。復活を期す来季へ向けては、柵越え量産を宣言。自己最多の30本塁打を目標に掲げた。
悔しさを糧とする。ダウンで更改した松山は「覚悟していたよりちょっと(減額が)多いと思ったけど納得してサインした」と前を向いた。巻き返しを図る来季。でっかく30本塁打を目標に掲げた。
自身は中距離打者という認識を持つ。今季は6本で、自己最多は17年の14本だ。それでも打撃技術はチーム屈指を誇るだけに、柵越え増は十分に考えられる。「状態が良ければ30発を打てるように」と力を込めた。
例年この時期は「リセットする」ためバットを振らないが、今オフは毎日のように打撃練習。秋季キャンプの手応えを継続しながら、長打力アップへ試行錯誤している。「スイング軌道やヘッドの使い方とかを試している」。準備は着々と進めている。
今季は「5番・一塁」で開幕を迎えながら状態が上がらなかった。来季、首脳陣は4番・鈴木を軸に状態が良ければ今季と同様に鯉のアンパンマンを5番で起用するプランを持つ。松山はその期待に応えたい一心だ。
打率3割、100打点到達へのこだわりも強い。「結構、いいジジイ。でも僕が5番にいないとダメだと言われるくらいになりたい」。言葉の端々からにじむのは、チームに貢献したいという強い思いだった。


