広島・佐々岡監督 高卒1年生に大満足 田中法&羽月に1軍秋季キャンプ切符

 「フェニックス・リーグ、広島4-0巨人」(19日、天福球場)

 広島・佐々岡真司監督(52)が19日、みやざきフェニックス・リーグを初視察した。高卒1年目の田中法彦投手(19)、羽月隆太郎内野手(19)らを高評価し、秋季キャンプ参加に当確ランプをともした。試合後の訓示ではチーム内競争を促し、さらなるアピールを求めた。

 南国・日南で、佐々岡新監督がダイヤの原石に目を細めた。4-0と快勝した一戦で若鯉が大暴れ。田中法、羽月、中神、林、正随…。個性あふれるルーキーたちに目を奪われた。

 「今年は一度、由宇で見ましたけど、その時は投手コーチの立場でしたから。1年生の田中(法)とか、最後内野を守っていたのもみんな1年生。楽しみですね。次の秋季キャンプはおそらく連れて行くので、アピールしてほしいですね」

 佐々岡監督が名前を挙げた田中法は3番手で登板。最速142キロの直球にチェンジアップを交え、2回を無安打無失点に抑えた。「スピードが上がっていないと聞いてけど、今日はまずまずだった」と指揮官。ここ数年、アドゥワ、山口、遠藤が高卒2年目に飛躍しているだけに、来季へ向けて期待が膨らんだ。

 「1番・三塁」で先発出場した羽月も持ち味を発揮した。2点リードの五回に鋭いゴロで右前へ運ぶと、間一髪アウトとなったが、二盗にトライ。続く七回の打席でも中前打を放った。佐々岡監督は「足が速い選手。粘り強い打撃で、いやらしいタイプだと思う」と満足そうにうなずいた。

 1年目はファームで鍛錬を積んできた2人は目を輝かせる。最速152キロを誇る田中法は「今日はいつもより良かった。(球速は)まだまだ物足りないけど、スピードを上げてアピールしたいです」ときっぱり。今季2軍で打率3割を記録した羽月は「(佐々岡監督の前で)そこで打てなかったら自分の実力と受け止めようと思っていました。元気を出してアピールしたい。がむしゃらに全力で取り組んでいきたいです」と表情を引き締めた。

 試合後、佐々岡監督はベンチ前でナインへ訓示した。「みんながライバル」と競争意識の激化を促し「ピッチャーならスピード、コントロール、キレ。バッターなら打撃、守備、走塁。何でもいいのでアピールしてほしい」と強く訴えた。若鯉は日が暮れるまで猛練習。充実感いっぱいの視察初日となった。

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