高橋昂 左肘手術後初、傾斜を使って投球練習「すごく気持ちが良かった」

 広島の高橋昂也投手が13日、復活に向けまた一歩、階段を上った。廿日市市の大野練習場で、2月に左肘のトミー・ジョン手術を受けて以降、初めて傾斜を使い投球練習した。

 普通のマウンドから半分の傾斜にした“ハーフマウンド”に上がると、沢崎3軍投手コーチを相手に8割の力で20球を投げた。「久しぶりだったので、すごく気持ちが良かった。思っていた以上に投げられた」と目尻を下げた。

 17年夏に、広島のトレーナーなどが見識を広めるためにトミー・ジョン手術の症例数が多い米国へ視察。平地から普通のマウンドに上がると肘への負担が大きいため一度、傾斜が緩やかなマウンドで投げるのがリハビリの一環だった。それにならい帰国後、大野練習場の屋外に新たに“ハーフマウンド”を新設。17年の同じく左肘にメスを入れ今季、復活した床田もこれを使って練習した。

 高橋昂は、ネットスローから7月中旬にキャッチボールを再開。徐々に投げる距離を伸ばしていき、ようやくハーフマウンドながら投球練習までこぎつけた。今後2週間は、週に2度のペースでこのマウンドで投げ、その後は試合で使うマウンドで投球練習するプランだ。

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