「阪神３－１広島」（５日、甲子園球場）

　貧打をなかなか解消できない。赤ヘル打線は先発・岩田らを打ち崩せず、１得点のみに終わる黒星。これで１０試合連続３得点以下だ。緒方監督は「チャンスは作ってないわけじゃないけどね。打線はいろいろ考えてしているけど、やっぱり点にならないからしっくりこない。つながらないというかね」と険しい表情を浮かべた。

　初回は先頭・菊池涼が敵失で出塁。だが西川、メヒア、鈴木が倒れ先制機を生かせなかった。二回に田中広の左犠飛で先制点をもぎ取ったが「打たされたような内容のゴロが多かった」（迎打撃コーチ）と、その後の得点が遠かった。

　これで３２イニング適時打なしと、タイムリー欠乏症に陥っている。打順も試行錯誤の日々で、特に８人起用している１番打者が定まらない。この日は菊池涼を２戦連続１番起用したが迎コーチは「キクの１番も今日は機能してない（４打数無安打）。野間が１番を打っていた時みたいに我慢すれば上がってくるというのはあるので」と悩ましげに話した。

　重苦しいムードを振り払えない日が続く。「頑張るしかないです」と主砲の鈴木はナインの総意を代弁するように話した。何とか現状を打破し、波に乗っていきたい。