アドゥワぼう然 平成ラス投、初回3連続四球から押し出し…

 「阪神8-3広島」(30日、甲子園球場)

 腰に手を当て動けなかった。初回1死満塁、広島・アドゥワは福留への押し出し四球で先制点を献上した。招いたピンチも近本から3者連続四球。ボールが先行する独り相撲での失点に、ぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。

 「コースを狙い過ぎた。もっとアバウトにストライクゾーンで勝負すれば良かった」。試合後、バスへと続く通路で、右腕は悔しさをかみ殺した。

 制球に不安がある投手ではない。プロ初先発して7回2失点にまとめた前回4月23日の中日戦も、低めに丁寧に集めることで凡打の山を築いた。突然の乱調。佐々岡投手コーチは「きょうはどうしたのか。立ち上がりに…」と首をかしげるしかなかった。

 初回で33球。二回は30球を要した。8連勝中は、先発が粘り強く7回以上を投げ打線の援護を受けた。守備から攻撃へ、という好循環も生まれた。それだけに序盤でリズムを作れなかった投球には、課題が残った。

 今季は先発に挑戦する。その可能性は無限大で、佐々岡コーチらは大きな期待を寄せる。新球種としてスライダーを習得し投球の幅も広がっている。5回105球4安打6四球3失点(自責点2)で喫した初黒星。必ず次回への糧とする。

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