誠也がG菅野打ち崩す 昨季対戦打率・176の超難敵も「すごくワクワクする」 

 広島・鈴木誠也外野手(24)が28日、マツダスタジアムでの全体練習に参加。巨人の開幕投手、菅野攻略に闘志を燃やした。昨季は17打数3安打の打率・176と苦戦したが、開幕戦は打率・333と得意にしている。巨人に移籍した丸への思いを封印。大舞台に強い“開幕男”が、新生カープを勢いづける。

 決戦前日は球春到来を告げる陽気に包まれた。いよいよリーグ4連覇を目指す1年が始まる。フリー打撃で快音を連発した鈴木は「花粉症がひどくて、それどころじゃないです」とポツリ。目は充血し、何度も鼻水をすすったが、菅野の話題になると真剣なまなざしで口を開いた。

 「僕は菅野さんを全然打ってないですし、対戦していてすごくワクワクする。毎年、菅野さんを打つためにいろいろ考えてやってきているので楽しみです。毎年ケチョンケチョンにやられている。今年は少しでも『コイツ嫌らしくなったな』と思ってもらえるように頑張りたいです」

 鈴木にとって菅野は超難敵だ。昨季は17打数3安打1打点の打率・176と沈黙。通算でも40打数9安打2打点の打率・225と苦戦している。「厳しい展開になる。チャンスは少ないので、より集中して打席に入りたい。甘い球を積極的に振ろうと思います」と好球必打で攻略の糸口を探る。

 東出打撃コーチから「打線で決まっているのは4番だけ」と評されるほど、首脳陣の信頼は厚い。キャンプでは課題とする高め速球の克服に取り組み、オープン戦15試合で4本塁打を放った。昨年11月には右足のボルトを抜き、守備や走塁でも積極的なプレーを披露した。「今のところ不安はない。ケガをする時はケガをする。そうならないように願ってやります」と覚悟を決めてグラウンドに立つ。

 昨季まで3、4番を組んだ元相棒への感傷も消えている。巨人の3番に座る丸について「敵ですから、ぶっつぶしますよ!ウソです」とニヤリ。冗談を交えつつ「もう今は何とも思わない。対戦するのは投手なので。それより対巨人。しっかり向き合って、やっていきたいです」と表情を引き締めた。

 開幕戦は通算12打数4安打1打点の打率・333。本塁打こそないが、大舞台にはめっぽう強い。「ああ、1年が始まるんだという気持ちです。不安もあります。何回経験しても、毎年同じことを考えています」。異次元の成長を遂げる若き4番が開幕戦の主役を張る。

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