広島の大瀬良大地投手（２７）が２６日、日本シリーズでフル回転する決意を語った。現在の先発要員は自身を含め４人。第１戦の先発後、中４日で第５戦での登板に意欲は十分だ。これが最後の戦い。悲願の日本一を勝ちとるために、すべての力を出し切る。

　決戦を翌日に控えても、大瀬良はいつもと変わらなかった。キャッチボールなどを終えると丁寧に言葉をつむいだ。「短期決戦だからと言って特別なことはない。シーズンと同じように試合をつくって勝ちに導きたい」。どんなときでもいつも通りに－。今季、掲げるテーマだ。

　ＣＳファイナルＳに続き“開幕投手”を託される。「０点で終えることが理想です」。重要視するのは立ち上がり。ＣＳでは初回から１５０キロを連発。力でねじ伏せ、流れを呼び込んだ。ソフトバンクに勝るとも劣らない野手陣をそろえる。我慢の投球を続けることが勝利への道になる。

　現在の先発要員は自身を含めジョンソン、九里、野村の４人。第５戦になればシーズンではなかった、中４日でマウンドに上がることになる。「そうなれば腹をくくってやりたい。言われたところでしっかりと投げる」。ＣＳでは機会はなかったが、第６戦での先発を想定した調整も行った。予行演習はできている。

　登板日前日の決まり事はカーボローディング。炭水化物を多めに摂取しエネルギー源を多く蓄えることで、長時間にわたってパフォーマンスを維持する食事方法だ。「ご飯は２合くらいですかね。疲労回復のために豚肉と一緒に食べます」。いつも通りの過ごし方で大一番へ備える。