ジョンソン圧巻8回2安打1失点 CS通算防御率0・82
「セCSファイナルS・第2戦、広島4-1巨人」(18日、マツダスタジアム)
託されたバトンに圧巻の投球で応えた。広島のクリス・ジョンソン(34)が8回2安打1失点。「最後の最後にすごい試合になったね」。初戦の大瀬良に続く力投に最後は打線が応え、自身CS通算2勝目だ。
序盤から続いた投手戦。「相手の田口もいい投球をしていた」という緊迫の展開で、一歩も引かなかった。150キロ前後の直球が走り、五回まで無安打投球。六回1死から坂本勇に初安打を許し、マギーに適時二塁打を浴びて先制点を献上しても、後続を封じて辛抱強く援護を待った。
「思うような投球ができた。制球よく早いカウントで打者に振らせることができたので、終盤まで投げることができた」と納得顔で振り返る内容。緒方監督も「ジョンソンも本当に粘り強く投げてくれて、石原もいいリードをしてくれた」とバッテリーを称賛した。
CSでは16年ファイナルS第1戦での初登板初完封も含め、通算3試合で防御率0・82。この日は10月2日の阪神戦以来の中15日での先発となったが「シート打撃(登板)で実戦感覚を保っていたし、そのへんは問題ない」と意に介さなかった。ポストシーズンで遺憾なく力を発揮できる勝負強さは頼もしい限り。日本一の頂まで、まだまだその左腕を振る。