大瀬良 岡本封じて、いざG倒!プロ初の“開幕”投手
セ・リーグのCSファイナルSが17日に開幕する。リーグ3連覇の広島は、昨年日本シリーズ進出を逃した悔しさを胸にCS突破へ挑む。相手はレギュラーシーズン3位からファーストSを勝ち上がった巨人。今季限りでの退任が決まっている高橋由伸監督(43)は「失うものはない」と覚悟を口にした。
CSファイナルS第1戦に先発する広島・大瀬良大地投手(27)が16日、G倒へ“岡本封じ”に意気込んだ。重要なCS初戦。勢いを付けて乗り込んでくる巨人の中でも「岡本君は注意してやっていきたい」と、今季台頭したヤングGを警戒した。
「昨年までと数字を見比べたらすごく成長しているのは明らか」と話すように岡本は今季途中から4番に座り、22歳で史上最年少の3割30本塁打100打点も記録。それでも今季の対戦は15打数4安打0本塁打0打点と仕事はさせていない。「一人一人戦っていくだけ」と主砲を筆頭にねじ伏せる決意だ。
プロ入り後“開幕”を任されることは初めて。CSでの先発も1年目の14年ファーストS以来だが「あまり今のところ意識はない」と自然体だ。ペース配分はレギュラーシーズン同様の思いで「チームの状況とかもあるので何とも言えないけど、先発として1イニングでも多く投げて、いい形でバトンパスできるように。極論を言えば最後まで投げられる方がいい」と責任感をにじませた。
この日はマツダスタジアムで強めのキャッチボールなどで最終調整。「特に問題はなかったので、普通に明日を迎えられるかなと思います」と頼もしい言葉を口にした。いよいよ幕を開ける大一番。背番号14が、巨人打線を圧倒する。