沈黙の鯉今季6度目零敗 わずか3安打…プロ2年目中日・笠原にやられた~

 「中日3-0広島」(7日、ナゴヤドーム)

 見事にやられた。散発の3安打。三塁すら踏めなかった。2年目の笠原にプロ初完封を献上し、今季6度目の零敗。4打数無安打の鈴木は「プロの投手なので、いい投球をされるとやっぱり難しい。球は全体的によかった」とかぶとを脱いだ。

 140キロ前後の直球、スライダーとチェンジアップのコンビネーションに手を焼いた。「スライダーが曲がったり曲がらなかったりで、狙い球を絞りきれなかった」と丸。初回に2四球でつかんだ1死一、二塁の好機は、いずれもチェンジアップで鈴木が左飛、松山も左飛に打ち取られて先制できず。二回以降は波に乗られただけに、迎打撃コーチは「一回の4、5番で1本出てれば。タラレバを言ってもしょうがないけど」と悔やんだ。

 六回2死一塁では、丸が二盗に失敗。緒方監督がリクエストを要求する微妙なタイミングだったが、判定は覆らなかった。足を絡めた攻めも不発に終わっては、得点を奪うのは難しかった。

 打線が沈黙し、今季5度目の3連敗。それでも緒方監督は「連戦が続いていて、今が一番踏ん張りどころ。今日の結果でどうこういうことはない。また明日から一戦一戦」と前を向いた。ヤクルトが敗れて優勝マジックは10。正念場を乗り越え、3連覇へ最後のスパートをかける。

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