誠也 V弾から一気4点 再び頭丸めてスカッと一発「常に結果を出さないと」
「ヤクルト3-8広島」(1日、神宮球場)
雨中の決戦で、4番がキラリと光った。0-0の五回先頭。広島・鈴木誠也外野手がカラシティーの初球、147キロ直球を完璧に捉えた。左中間席へ突き刺す27号ソロ。両軍無安打無得点の均衡を破った一発は、先制のV弾となった。
「先制点につながって良かった。初めての投手だったので、受け身にならないようにとにかく振っていこうと思っていた」
試合開始直後に雨脚が強まり16分間の中断もあった。それでも集中力を持続させ、チームが打ちあぐねていた右腕を粉砕。勢いも呼び込み、無死一、二塁から2度目の降雨中断を挟んで西川が左前適時打。大瀬良の犠打野選、丸の押し出し死球もあり一気に4得点へとつなげた。
8月は打率・414、12本塁打、29打点を残したが、出場した最近2試合は6打数無安打。8月30日・巨人戦は休養で欠場もしていた。それでも「打てない時はフォアボールでつなぐことも大事」と常々話すように、この間4四球とその場での役割を全う。7月下旬から丸刈り頭だった背番号51はこの日再び頭を丸めて球場に姿を現し、9月初戦で好結果を生み出した。
打線をけん引し続け、チームに欠かせない存在の鈴木。「マジックもあるし、減らすためにも常に結果を出さないといけない」。主砲の言葉に、責任感がにじんだ。



