岡田2カ月ぶり勝った 攻守に感謝7勝目「とにかく助けられました」

 「巨人2-6広島」(30日、東京ドーム)

 7月1日以来の7勝目は、チームメートに感謝するものだ。六回。広島・岡田明丈投手(24)は長野に四球を与え1死一、二塁としてマウンドを降りた。ジャクソンがピンチをしのぎ、その後の中継ぎ陣が好投。野手陣の好守もあった。「とにかく助けられました」と頭を下げた。

 課題を克服したからこその5回1/37安打2失点だ。この試合前まで5試合連続で三回までに失点。主導権を相手に奪われ、苦しい投球が続いていた。

 だからこそ「(立ち上がりを)すごく意識していた」。二回までいずれも得点圏に走者を背負ったが、全力投球で無失点発進。流れに乗り、2点奪われた五回も最後はマギーを中飛に打ち取り逆転は許さなかった。

 「力感を出してブルペンから投げるようにしました」。試合前ブルペンでの調整を一新。指先の感覚を重視するだけだったこれまでとは異なり目いっぱい力を入れた。プレーボール直後からトップギアで腕を振るのが狙い。「前回より自分の投げたい球が投げられた」。手応えはあった。

 六回を投げきれなかったことは次回への反省点。それでも「ファウルと打たせられたし空振りも取れた。次につながる」。ようやく抜けた長いトンネルに白い歯がこぼれた。

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