バティスタ19号!代打で大台王手 新井のおかげ!?復調告げる一発
「広島5-10ヤクルト」(21日、マツダスタジアム)
自慢のパワーで今季最多となる3万2100人の視線を独り占めした。五回1死。バティスタが左中間席へ19号ソロをたたき込んだ。「ボール球だったけど、うまく打つことができたよ」。自画自賛の一発にベンチ前では笑顔がはじけた。
カウントは2ボール2ストライク。直球に狙い球を絞りながら変化球に対応し、三振だけは回避する打撃を心掛けた。振り抜いたのは高めの直球。「(待つ)ゾーンを広げていた」ことが本塁打につながった。
打撃状態は決して上向いているとは言えない。この日の練習前には、新井にトスを上げてもらいながらティー打撃に励む場面があった。この一発が復調の兆しとなれば“新井コーチ”に恩返ししたこととなり、3連覇に突き進むチームにとっても明るい材料になる。
シーズン途中に支配下登録された昨季は11本塁打を放った。今季を前に自ら設定した最低限の数字は22本塁打だ。「少なくとも去年の倍は打ちたいんだ」と力を込めていた。
目標を達成するまで残りは3本になった。シーズンは残り37試合。試合数は十分に残されている。「自分も武器は長打。パワーだからね」。力強い放物線を描き、存在感を示してみせる。





