薮田 信頼の先陣「火曜日の男」目指す!13日、注目の清宮と対戦も泰然自若

 広島の薮田和樹投手(25)が12日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した。先発予定の13日・日本ハムとのオープン戦では、ドラフト1位・清宮(早実)と対戦する可能性があるが、平常心を強調。フォームの安定性をテーマに掲げ、シーズン中の“火曜日の男”も見据えて右腕を振る。

 あの怪物ルーキーがマツダスタジアムにやってくる。一挙手一投足が注目されている日本ハム・清宮との対戦にも、薮田は泰然自若を貫いた。「高校生なので、打たれても抑えても意識はないです。ヒット?初めてだったら、自分でもいいかな」。白い歯をのぞかせながら言葉を紡いだ。

 11日・DeNAとのオープン戦(鎌ケ谷)で、清宮は4打席連続三振に倒れた。これでオープン戦は19打席無安打。いつ初安打が出るかに注目が集まり、球場はこれまでと違った雰囲気になることも予想される。だが、自らの目的を決して見失うことはない。

 「引っ掛かるものがありました」。ここまでオープン戦に2度登板し、計6回を投げた。無失点ではあるものの、3回を投げた前回3日・西武戦(佐賀)ではフォームの安定感に課題を残した。13日の登板までに中9日も空くことで2度ブルペンに入り、計150球の投げ込みを行った。

 13日は5回を投げる予定。直球と昨秋から復活させたフォークやツーシームなどの変化球が、同じフォームで投げられるかがテーマになる。畝投手コーチは「打者に対して、各球種をしっかり投げ切ってほしい」と期待を寄せた。

 開幕ローテは自身を含め野村、ジョンソン、大瀬良、岡田の5人が決定的。名乗りを上げている開幕投手争いは、野村が一歩リードしているのが現状だ。薮田は大役を決して諦めたわけではないが、違う場所で投げることも新たなモチベーションとしている。

 “火曜日の男”を目指す。カード初戦であり、6連戦の初戦となることもある。相手球団のエース級が登板してくる可能性が高い試合を白星で飾ることができれば、その後の戦いを優位に進められる。それだけに首脳陣は勝利を計算できる投手を送り出したい構え。言い換えれば、信頼を得ているとも言えるポジションだ。

 「カードの頭を任せてもらえるようにしたい。残りの試合で自分の形をつくっていく」。昨季は初タイトルの最高勝率を手にした男だけに、ローテの軸を担う自覚は十分にある。週のはじめからチームに勢いをつけたい思いを胸に、薮田がマウンドで結果を出す。

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