新井の闘志に火がついた 上原巨人復帰で10年ぶり再戦「楽しみ」

 広島・新井貴浩内野手(41)が9日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、巨人への復帰が決まった上原浩治投手(42)との10年ぶりの再戦に思いをはせた。右腕とは1998年度ドラフトで入団した同期で、日本代表でも共闘した。40代のベテラン同士で、球界をさらに盛り上げていく。

 幾多の勝負を繰り広げてきた上原の日本球界復帰。室内練習場でランチ特打などを終えた新井は、ロッカールームへ引き揚げながら、上原の話を聞かれると目を輝かせた。「上原さんは同期入団。対戦?楽しみです」。1998年度ドラフトで入団した2人。10年ぶりの再戦へ心を躍らせた。

 「昔は何回も対戦して、何回もやられてる」

 過去の対戦を懐かしそうに回想すると、自然と笑みがこぼれる。巨人のエースでもあった右腕とは、広島時代は2001~07年、阪神時代は08年に相対した。通算成績は91打数23安打で打率・253、6本塁打、12打点。「コントロールよし、キレよしですごい投手。スーパーピッチャーだった」。結果だけ見れば特別に悪い数字ではないが、抑えられた記憶は今もなお脳裏に焼き付いている。

 同じユニホームに袖を通したこともある。世界一に輝いた06年WBC、4位に終わった08年北京五輪ではともに日本代表でプレー。「普通に日常会話とかが多かったけど、気さくでおもしろい方」と1歳上の先輩と過ごした当時を振り返った。

 「MLBのダイジェストで投げられてる姿もちょくちょく見てきたね」

 上原は09年にメジャー移籍し、13年にはレッドソックスで世界一にも貢献。同期が海外で奮闘する姿を新井は画面越しに見つめつつ、自身も眼前の試合に集中し懸命にバットを振り続けた。気付けばプロ20年目。第一線で戦い続けるベテランが再び同じフィールドで躍動する姿を示すことで、さらに球界を盛り上げる存在となる。

 10日からはチームとして6日ぶりのオープン戦に臨む。「自分はやるべきことをやるだけ」と表情を引き締め、言葉に力を込めた。開幕まで3週間。今季最初の巨人戦は4月13日で、早ければそこで上原との勝負も訪れる。オフから元気に、順調に歩を進める新井。チームをリーグ3連覇に導くためにも、右腕との待望の対戦を万全で迎えるためにも、最善の準備を整えていく。

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