広島バティスタ「間に合う」開幕OK 左手負傷後発フリー打撃で全快宣言

 広島のサビエル・バティスタ外野手(26)が8日、廿日市市の大野練習場で行われた2軍練習で、左手を負傷後初めてフリー打撃を行った。春季キャンプ中盤の死球により1軍を離脱し、別メニューで調整していた。13日の四国ILp・愛媛マンダリンパイレーツとの練習試合(由宇)から実戦に復帰予定。開幕1軍へ、ここから遅れを取り戻す構えだ。

 力強く、乾いた打球音を室内に響かせた。打撃投手とマシンを相手に計34スイング。強烈なバックスピンがかかった打球を何本も放って見せた。1軍を離脱する要因となった左手をかばうことなく振ったバット。バティスタが全快宣言だ。

 「手に衝撃はあったけど、気にならなかった。タイミングもしっかりと合わせられたし、ブランクは感じなかったよ。順調に回復している。調子は良いね」

 前日7日は朝山2軍打撃コーチが投げる山なりの球を打ち返し、感覚を呼び起こした。強烈なスイングに「問題ない」と水本2軍監督。状態の良さに目を細めると、13日・四国ILp・愛媛マンダリンパイレーツとの練習試合(由宇)での実戦復帰を明言した。

 2月21日・ロッテとの練習試合(コザ)で左手に投球を受け、沖縄市内の病院で「左第5中手骨骨挫傷」と診断された。キャンプ終盤は別メニュー調整。チームメートの打撃練習を眺めるだけの日もあった。約2週間ぶりのフルスイングだ。

 戦友の活躍に刺激を受けている。共にドミニカ共和国から来日し切磋琢磨(せっさたくま)しているメヒアが、7日の社会人オール広島とのプロアマ交流戦で2ランを放ち4試合連続本塁打を記録した。その日の夜に電話で祝福。外国人枠を争うライバルだが「頑張っているね。このままの調子を続ければ1軍に入れるよ」とエールを送った。

 さらにドミニカ共和国のカープアカデミー出身で練習生のフランスアとタバーレスが3月に入り育成契約を結んだ。2人は広島での成功を夢見て海を渡ってきた過去の自分と同じ道をたどる。「本当にうれしいよ。努力が報われたと思うし、これから頑張ればもっとチャンスはある」。キラキラと目を輝かせる後輩と、この日も笑顔で会話を交わした。初心を思い出し、戦列復帰への力に変えた。

 屋外の練習では外野でノックを受け、軽快な動きを見せている。今後は数多く打席に立ち、実戦感覚を取り戻していく。開幕まで約3週間。「間に合うと思うよ」。頼もしい言葉が返ってきた。

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