カープ安部、開幕1軍を「もろ意識」 腰痛治り2軍練習合流で大ハッスル

 広島の安部友裕内野手(28)が6日、由宇練習場で行われた2軍練習に合流した。2月24日に腰痛症を発症し、春季キャンプ終盤からは別メニューだった。患部は順調に回復し、13日の四国ILp・愛媛マンダリンパイレーツとの練習試合(由宇)で実戦復帰する予定。開幕に照準を合わせ、結果を残していく。

 由宇の青空に、はつらつとした声が吸い込まれた。中村奨と並んで受けた三塁のノックで、安部は「たくさんメシを食わないから捕れないんだ!」とげきを飛ばす。若鯉よりも声を出し存在感をアピール。元気印の背番号「6」が帰ってきた。

 「楽しかった。(離脱後)初めてなので調子に乗らないようにやりました。気持ちは、あしたにも試合に出られるくらい。早く試合に出たいです」。心地良い汗をぬぐいながら笑顔がはじけた。

 2軍合流初日ですべてのメニューを消化した。守備練習に始まり、続いて打撃練習。午後からはシート打撃に参加し4投手と対戦。長井からは鋭いスイングで中堅フェンス直撃の二塁打を放った。守った三塁でも軽快な動きでゴロをさばいた。

 2月24日に腰痛を訴え、春季キャンプ終盤は別メニューだった。昨季、リーグ優勝を決めた9月18日の阪神戦でメンドーサの投球が右ふくらはぎを直撃。血腫除去のため手術を受けた。その影響で左右両足の筋肉バランスが崩れ、無意識の間に腰に負担が掛かっていたという。春季キャンプこそ完走できなくなるが「1年間、棒に振るのは避けたかった」。治療を選択した。

 患部は順調に回復し「痛みはない」と言い切った。今後は練習の強度を上げていく。水本2軍監督は「まだ無理はさせられない。再発が一番、怖い」と万全を期す構えで9日からの教育リーグ・阪神、オリックス戦への帯同は見送る方針。実戦復帰は13日の四国ILp・愛媛戦(由宇)になる予定だ。

 リーグ4位の打率・310を残し、三塁ではチームトップの91試合にスタメン出場した昨季。それでも挑戦者の気持ちは不変だ。安部は「みんながアピールをしている」と表情を引き締める。オープン戦ではメヒアや美間が好調を維持しているだけに、強い危機感がある。

 取材を受ける際「早く試合に出たい」と6度言うと、開幕1軍については「もろ意識している」と力を込めた。開幕まで約3週間。1球、1打席も無駄にせず、グラウンドに立つ。

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