田中リーダーになる!自覚十分「自分のことよりチーム優先」
広島・田中広輔内野手(28)が29日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で合同自主トレに参加し、リーダーの自覚を示した。昨季は最高出塁率と盗塁王のダブルタイトルを獲得した不動の1番。2月1日から始まる春季キャンプでは先頭に立って、若いチームを引っ張る決意だ。
温暖な沖縄から広島に自主トレ拠点を移しても、田中の心は熱く燃えていた。春季キャンプのテーマを聞かれると「新しいことをやるとか、そういうのはないです」とサラリ。続けて「自分のことより、チームのことを優先していきたい」とリーダーの自覚をみなぎらせた。
今春キャンプには坂倉、美間、庄司ら、多くの若手選手が抜てきされた。田中は今年7月で29歳。「立場も立場ですし、チームを引っ張っていく年齢になった。そういうことを心に置いて、プレーしていきたい」。試合への準備、練習に取り組む姿勢は若手にとって最高のお手本。選手の立場をわきまえながら、後輩への助言も惜しまない考えだ。
名実共にチームの顔になりつつある。昨季は打率・290、8本塁打、60打点。不動の1番としてチームを引っ張り、盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得。運動量が多く、体力の消耗が激しい遊撃手として、2年連続フルイニング出場を果たし、ベストナインにも輝いた。
アグレッシブなスタイルは今年も不変だ。1月下旬まで南国沖縄で体をいじめ抜いた。「しっかり走れたし、トレーニングできた。いつも通りしっかり自主トレできた」。2月1日のキャンプインへ準備OK。全力プレーでチームの士気を高めていく。



