ドラ3ケムナ“何でも屋”になる 憧れシャーザー目指す

 広島ドラフト3位のケムナ・ブラッド誠投手(22)=日本文理大=が9日、何でも屋としてチームに貢献していく意欲を示した。この日は廿日市市内の大野練習場での新人合同自主トレに参加。先発、リリーフを問わないスタイルで飛躍し、憧れである米大リーグ・ナショナルズのシャーザーを目指す。

 チームの一員として献身的に働くため、自身の自在性を生かしていく思いがにじみ出ていた。ケムナはプロでの役割について問われると「どこでもという思いです。自分が必要とされる部分があれば二つ返事で引き受けさせてもらって、チームのために頑張りたい」と力強く語った。

 高校時代は先発一本だったが、大学では抑えを中心に中継ぎ、先発と全てを経験。どこでもこなす長所を持ち合わせるのは、1軍のマウンドに立つための大きな強みにもなる。192センチから繰り出す直球が武器の長身右腕は課題の制球面をクリアし、ユーティリティー投手を目指す。

 見つめる先には大投手がいる。メジャー好きで、中でもサイ・ヤング賞に3度輝いているシャーザーの動画は「YouTube」で何度も見てきた。「160キロの真っすぐ、カットに近いスライダー。魅力を感じます」と目を輝かせ、「雲の上の存在ですが、近づきたいですね」と壮大な夢を口にした。

 新人合同自主トレは3日目を迎えたが、今後も焦らず自身のペースでトレーニングに励む。大学3年の春に肘頭疲労骨折の経験もあっただけに、同じ轍(てつ)を踏まないよう体のケアを含めて細心の注意を払っている。「ケガはしないように、徐々に調子を上げていきたい」とケムナ。輝きを放つための未来へ、着実に歩を進めていく。

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