新井“過去最高ボディー”完成!41歳当時の金本監督超え

 広島・新井貴浩内野手(40)が5日、広島市内のトレーニングジム「アスリート」で、自主トレを公開した。昨オフは優勝旅行などで多忙を極めたことが影響し、トレーニングに遅れが生じていたが、今オフは順調な調整で“過去最高ボディー”を完成。41歳当時の阪神・金本監督を超える強靱(きょうじん)な肉体を武器に、プロ20年目の41歳シーズンに臨む。

 アスリートの平岡代表に取材をしていた報道陣の中に交じった新井が、ちゃめっ気たっぷりに質問を投げかけた。「41歳の頃の金本監督よりもいいですか!?」。声の主に気づいた同代表は苦笑いで答えた。「肩や膝を故障していた金本監督と比べてはいけないけど、新井の方がはるかにいいです」。尊敬する“金本超え”のコメントを引き出した新井は「ハッハッハッー!」と高笑い。満面に笑みを浮かべて、その場を引き揚げた。

 プロ20年目も新井は元気いっぱいだ。この日は230キロのバーベルを持ち上げるセーフティスクワットで10回を記録。うめき声をあげながら、MVPを獲得した一昨年のシーズン前と同等の数値をたたき出した。年末にはベンチプレスで「100キロ×10回」と「110キロ×8回」の新記録を達成。平岡代表は「今までで一番いい。入団以来、自己記録を更新した。まさかあんな数値が出るとは思わなかった」と、驚きを隠さなかった。

 新井の明るい表情が、順調な仕上がりを物語る。昨オフは優勝旅行などの影響で調整に遅れが生じたが、今オフはバッチリ。41歳シーズンを前に“過去最高ボディー”を完成させ「いいと思う。昨年よりはるかにいい。下半身も上半身も数値的に状態がいい。もうワンランク上にしてからキャンプに行けたらいいと思います」と納得顔だ。

 見据えるのは頂点だけだ。球団史上初のリーグ3連覇へ「チーム一丸」の重要性を説き、「(2連覇は)2回ともビジターだし、そうなれば最高」と本拠地・マツダスタジアムでの胴上げに思いをはせた。

 数字の目標を聞かれると「数字はない」ときっぱり。「ただいいところでヒット、ホームランをたくさん打ちたい」と力を込める。スタイルも不変だ。リーグ連覇した昨季も苦しむチームを支えた。8月に鈴木が故障離脱した後も、CSファイナルSで崖っぷちに追い込まれた時も4番に座ったのは新井だった。

 「昨年も一昨年も言っていたけど、自分は行けと言われたところで体と気持ちのスタンバイをするだけ。しっかりと準備しておく」

 今年も一振りで流れと雰囲気を変える。明るさと勝負強さでチームを頂点へ導く。

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