薮田が語る【前編】黒田さんのように信頼されるエースになる!

「五完投」と今シーズンの目標を掲げる薮田
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 広島の薮田和樹投手(25)が新年の誓いを立てた。昨季15勝を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得した右腕は、シーズンを通して先発ローテを守り切るとともに、5完投を目標に掲げた。尊敬する元広島投手の黒田博樹氏(42)のように「エース」として信頼を勝ち取り、球団史上初のリーグ3連覇と34年ぶりの日本一へチームを導く決意だ。まずは前編を。

  ◇   ◇

 あけましておめでとうございます。新年を迎え、今年1年の目標を色紙に記しました。昨季は2完投できたので、今季はその倍以上となる5完投です。完投することがチームにとって一番良いことだと思いますし、完投できなかったとしても八回、最低でも七回まではコンスタントに投げられる投手になりたい。黒田さんの姿を見て、そう思うようになりました。

 黒田さんはチームやブルペンに安心感を与えてくれました。まさに「エース」という存在でした。打席の中でも何とかしようという気持ちがすごく伝わってきた。一昨年、僕は中継ぎだったので一緒に練習はできませんでしたが、僕が球場に着いた頃には黒田さんはもう汗びっしょり。試合へ向けての準備もすごいなって感じました。

 今年はとても大事な1年です。自分が試される、勝負の年だと思っています。去年は15勝3敗で最高勝率のタイトルを獲得しましたが、それで十分だとは思っていません。重圧はあると思うけど、もっとやらないといけない。去年はタイトルが見え始めた頃から野手のみなさんが、何とか僕に取らせてやりたいという、ストレートな言動が増えました。中継ぎ陣も僕が降板した後をしっかり抑えてくれて勝利をもたらしてくれました。今度は自分の力でチームを助けたいです。

 投球回数や勝ち星などの数字が計算でき、頼りになる投手が「エース」と呼ばれるんだと思います。もちろん完投数もその中に入る。完投すれば、中継ぎは投げなくて済みますから。完投を目指して投げることが自分のモチベーションでもあります。ただ、信頼がないと最後まで投げさせてもらえない。後半に弱いという印象があれば、球数が増えたときなどに代えられてしまう。だから、「任せても大丈夫」という信頼を勝ち取りたいです。

 エースは周りが見て決めるもの。今で言えば巨人の菅野さんや阪神のメッセンジャーです。去年、菅野さんと投げ合った試合でプロ初完封をしました(8月12日)。でも、あれは本当にまぐれです。これからも菅野さんとは投げ合うことがあると思いますけど、何回やっても勝てるような投手になっていきたいと思います。

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