緒方監督「4番」競え ハワイでゲキ! 20発より求む100打点

 リーグ連覇を達成した広島の選手、家族、関係者ら計228人が1日(日本時間2日)、優勝旅行先の米国・ハワイに到着した。緒方孝市監督(48)は来季の4番に関して若い鈴木を中心に、松山、新井、バティスタ、エルドレッドらで競わせる方針を示した。固定観念を振り払い、柔軟なタクトでリーグ3連覇を目指す。

 常夏の島・ハワイで来季の4番構想について頭を巡らせた。チームの主軸に求めるのは本塁打より勝負強さ。緒方監督は「本塁打20本でも100打点挙げてくれればいい」と理想像について語った。

 今季を振り返ると、開幕戦は新井に4番を託し、4月中旬から若い鈴木を抜てきした。重圧をはねのけ鈴木は結果を残したが、8月下旬に故障離脱。その後は主に松山が4番に座り、勝負強い打撃でリーグ連覇に導いた。ただCSは松山が不振に陥り、バティスタ、新井も4番を務めた。来季に向けて争いは混とんとしている。

 指揮官は「誠也が順調に育ってくれればいい」と基本線を示しつつ「固定するわけじゃない」と力を込めた。4番争いの中心は鈴木で間違いないが、あくまで競争だ。緒方監督は「バティスタにも期待している」と自ら名前を挙げ「パワーなら日本選手は誰も勝てない。パワーとどん欲さがある」と、秋季キャンプでの練習に取り組む姿勢を高評価した。

 すでに鈴木、松山は4番に立候補。鈴木は「成長したいので一番厳しいポジションでやるのが一番」と返り咲きを宣言。松山も黙ってはいない。「誠也も治して帰ってくるし、新井さんもエルドレッドもいる。しっかり争っていきたい」と競争へ覚悟を示していた。

 「タナキクマル」の1~3番の並びに関しても、緒方監督は柔軟な発想を持っている。「今の形が100%のベストか。そういう固定観念を持っていたら失敗する」と言いきる。143試合の長丁場。故障や体調不良など、予期せぬアクシデントも頭に入れ「今年と全く同じメンバー、打順、ピッチングスタッフで戦おうとは思っていない。今年同様、常に新しい戦力、チーム内の競争を継続できるようにしないといけない」と語気を強めた。

 リーグ連覇を達成した今季は安部がレギュラーに定着し、西川、野間、バティスタらも急成長。フレッシュな力がチーム力を押し上げた。緒方監督は「今までやってきた自分たちの野球をしっかりやる」と話す。4番もサバイバル。激しい競争の先に球団史上初の3連覇がある。

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