薮田“続投流”調整 オフも肩休ませず開幕ローテへ

 お礼参り後、お神酒を頂く薮田
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 広島は24日、リーグ連覇を達成したお礼と報告のため、広島市内の護国神社を参拝した。松田元オーナー(66)、緒方孝市監督(48)ら首脳陣、選手、スタッフ、球団職員計68人が参列した。今季、最高勝率のタイトルを獲得した薮田和樹投手(25)は、肩を休めすぎない自己流調整で来季の開幕ローテ入りを宣言。春季キャンプまでの約2カ月間、みっちりと準備を整える。

 気持ちはすでに来季へと向いている。今季15勝3敗で最高勝率のタイトルに輝いた薮田。飛躍の1年を送ったが、休んでいる暇はない。つかんだ感覚を忘れないために、肩を休ませないで調整を進めていく考えだ。

 「去年、休ませずにやって今年よかった。(オフの間は)2日以上は肩を休めないようにしたい。キャッチボールやブルペンにちょうどいい高さの壁があるので、壁当てなどをしながら準備していく」

 元々、右肩を痛めていたこともあって、プロ入り前や1年目のオフはボールをほとんど投げられず、主にウエートトレーニングや走り込みで体作りに励んだ。だが、万全な状態となった昨オフから変更し、ネットスローや遠投などで可動域を保ちながら調整。その成果で今年は開幕から11月のアジアプロ野球チャンピオンシップまで、一度も離脱することなく戦い抜いた。

 今オフもその調整法は継続する。「この2カ月間が大事。一日を無駄にしないようにしたい。春のキャンプにしっかり入っていけるように準備していく」。春季キャンプ初日、2月1日のブルペン入りに照準を合わせ、1月中には傾斜を使った投球を開始する考えだ。

 来季へ向けて覚悟と自覚は十分だ。23日のファン感謝デーイベントでは3万2000人の鯉党を前に決意表明。「もう一度、1年間1軍で走り抜けたい」と力強く宣言した。畝投手コーチも「1年だけでなく、2、3年続けて結果を出してほしい」とチームの勝ち頭として期待する。

 この日は、37年ぶりにリーグ連覇を達成したお礼と報告のため、松田オーナーや緒方監督らと護国神社を参拝した。「野手の方に助けられて、今年の成績があると思う」と今シーズンを振り返り、支えてくれた仲間に感謝した薮田。「リーグ3連覇できるのはカープだけなので、3連覇に貢献できるように頑張りたい」。柱となる投手へと成長し、チームの目標を達成してみせる。

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