恩師が語る丸「高校からプロ向きの性格」 千葉経大付野球部・松本吉啓監督も祝福

 千葉経大付時代は投手としても活躍して、甲子園のマウンドに上がった=07年
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 千葉経大付の松本吉啓監督(59)は今季の広島・丸佳浩外野手の活躍に「ここまでやるとは思っていなかった。想像以上だよ」と声を弾ませる。高校を卒業してからも年に1度、必ず顔を合わせる。今年は年明けに「メジャーに行け!」と声を掛けたという。「本人は頑張ります!って言ってたけどね」と松本監督は豪快に笑う。決してジョークではない。それだけの力量があると認めているのだ。

 丸が軟式野球部に所属していた中学時代に初めてプレーを見た。肩の強さ、足の速さ以上に体幹の強さに目を奪われ「一緒に甲子園に行こう!」と誘った。入部当初の丸は遊撃手。まだまだ発展途上で「ゴロもフライも捕れなかったんだ。打撃もスイングは速かったけど、空振りが多くて当たらなかったね」と苦笑いで振り返る。

 不器用さは努力で補った。チームも「甲子園で優勝するための練習」を徹底した。その結果、2年夏と3年春に甲子園に出場。丸は「3番・エース」として、あこがれの聖地のマウンドに立った。

 指揮官にはプレー以上に印象的な出来事があるという。「うちに泊まりに来たんだよ。息子と仲が良かったのもあるけど、普通は嫌だと思う。丸だけだ。芯が強くて、ふてぶてしくてね」。誰に対しても物おじしない。プロで活躍するための心の強さは、高校時代から兼ね備えていた。

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