新井、反撃のろし打「最後の最後まで諦めない」

 「広島5-5阪神」(3日、マツダスタジアム)

 広島・新井貴浩内野手(40)が涼しげに熱戦への扉をこじ開けた。いきなり4点ビハインドを背負った初回1死一、二塁。岩田の外角ツーシームを逆らわず右前へ。大歓声の期待に応え、「取られた後すぐに1点を返すことができて良かった」と冷静に振り返った。

 名球会打者の“顔”も健在だ。3点ビハインドの六回は1死三塁で打席へ。スタジアム全体が期待感に包まれる中、冷静にボールを見極め、最後は敬遠気味の四球。圧倒的な存在感で相手を追い詰め、岩田をマウンドから引きずり下ろした。

 今カード初のスタメン出場に、気合が入っていた。この日は髪を切ってサッパリ。短く刈り上げて、夏仕様の髪型に仕上げてきた。集中力もアップ。連日の猛暑をはね返した。

 3点差を追いつく同点劇も、40歳のバットから始まった。先頭で阪神の守護神ドリスから二塁内野安打。高く跳ねた打球に全力疾走し一塁を駆け抜けた。

 サヨナラのチャンスを迎えると、ベンチで後輩たちと一緒に大盛り上がり。試合後は「最後の最後まで諦めない。いつも言っているようにね」と言った。延長十二回、4時間半を超える長時間ゲームに汗びっしょり。それでも価値あるドローに顔つきは充実感に満ちていた。

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