高橋樹 プロ初星つかむ「緩急とコントロールで勝負」 4日・DeNA戦プロ初先発

 高卒2年目の広島・高橋樹也投手(20)が4日・DeNA戦(横浜)でプロ初先発することが31日、濃厚となった。マツダスタジアムで行われた投手指名練習に合流し、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。同カードには2試合に登板し、筒香を三振に仕留めるなど1回1/3を無失点。先発マウンドでもハマの主砲を斬り、悲願のプロ初勝利をつかみ取る。

 巡ってきたチャンスに、静かに闘志を燃やした。舞台は真夏の横浜。マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した高橋樹は、大粒の汗を流しながら待望のプロ初先発への意気込みを口にした。

 「(1軍で)中継ぎとして7試合投げていますが、初めて先発することができて、すごくうれしい。緩急とコントロールで勝負していきたい」

 花巻東高からドラフト3位で入団して2年目。今季は1軍初昇格を果たし、中継ぎで7試合に登板。度胸満点の投球と将来への期待も込められて先発に抜てきされた。

 DeNA戦は2試合に投げて、1回1/3を無失点。「結果として抑えていますが、自信が過信にならないように、謙虚な姿勢で頑張りたい」と慢心することなく、全力でぶつかっていく。

 プロ初登板となった4月30日、空振りで初三振を奪った相手が筒香だった。2度目の対戦となった7月11日も遊ゴロに抑えている。「日本を代表する打者。抜けそうな当たりを先輩が捕ってくれたりした。抑えにいくよりも打たせて取りたい」と鉄壁の守備を信じ、ハマの主砲に向かっていく。

 リーグ連覇へ向けて勝負となる8月。重要な一戦を託された。「目の前の試合に全力でいきたい」。20歳の左腕が成長した姿を見せつける。

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