地方の鬼・野村 長良川決戦G斬りじゃ! 昨季から4戦全勝

 広島・野村祐輔投手(28)が24日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、25日・巨人戦(岐阜)の先発に向けて最終調整した。地方球場では昨季から4連勝中。ジョンソン離脱の緊急事態に“地方の鬼”が大黒柱としての決意をにじませた。また、25日は高校野球の広島大会決勝。広島新庄と戦う母校の広陵にエールを送り、ダブル白星の達成を目指す。

 ジメジメした空気を振り払うように、不快指数が高めのマツダスタジアムで汗を流した。キャッチボールで指先の感覚を確かめ、メディシンボールを使って体に刺激を与える。25日の巨人戦へ、準備万全。舞台は岐阜・長良川球場だ。野村が再び鬼の仮面をかぶる。

 「最初はどのマウンドもはまらない。でもずっとホーム球場じゃないので、そんなに気にしていない。向こうでアジャストできればいいと思います」

 昨季から地方球場で無敵を誇る。16年は呉、三次、富山を制し、今季も尾道(5月16日・DeNA戦)で地方の鬼ぶりを発揮。7回を5安打1失点の好投で白星ゲットした。

 過去の経験から「思い通りに投げられないと違和感がある。その違和感でどうしたらいいか見極める」とアジャストの方法を見いだした。長良川球場はプロ1、2年目に訪れて以来となる。初めてのマウンドで高さや硬さが違っても、持ち味の適応力で克服するだけだ。

 前日23日には首位を快走するチームに衝撃が走った。野村と共に後半戦のキーマンに指名されていたジョンソンが左太もも裏の筋損傷で登録抹消。右腕への期待がより高まる中、「今は週の頭を任されているので、自分の役割を全うできたらいい」と先発ローテの大黒柱らしく力を込めた。

 後輩たちの奮闘ぶりも刺激になっている。25日は母校の広陵が夏の甲子園切符をかけて、広島新庄と広島大会の決勝に臨む。「結果は毎回見ています。(23日の準決勝も)テレビでやっていたので、ちょっとだけ見ました。あと一つなので、何とか勝って甲子園を決めてほしい」。自身も3年夏は巨人・小林とのバッテリーで出場。母校とのダブル白星を狙い、気合を入れた。

 今季はここまで5勝4敗ながら、防御率2・60はリーグ3位の安定感だ。「勝ち星に関してはどうしようもできないので、自分の役割として試合を作って、そういう投球をしていきたい」と冷静に言った。“地方の鬼”と化す野村が、長良川でも巨人打線を封じ込める。

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