ジョンソン、快投締め!体調不良で出遅れの前半戦最後に好投
「広島5-1DeNA」(12日、マツダスタジアム)
難攻不落のエースが帰ってきた。前半戦の最終登板。最速150キロの直球、変化球のキレも完璧。広島・ジョンソンが8回を7安打1失点の快投で4勝目を挙げた。
「こういうピッチングをするのに時間がかかったけど、自分らしいピッチングができた。ターニングポイントにして、この感覚を忘れないようにしたい」
自画自賛の114球だ。初回2死、筒香をすべて見逃しで3球三振に仕留めるとリズムに乗った。2点リードの五回に内野ゴロの間に1点を失ったが、その後は危なげなし。緒方監督も「球に力強さがあって、コントロールも良かった」とうなずいた。
本来の姿とは程遠い投球が続いていた。前回6日・巨人戦(マツダ)も6回2/3を投げ8安打5失点。反動を使って投げる癖が直らず、ボールの精度を欠いた。この日までに畝投手コーチと繰り返し、ビデオを見て修正点を確認。10日のブルペンでは投球フォームのバランスを意識し、いい感覚を取り戻しつつあった。
何より相棒のメモリアルを白星で飾れたことがうれしい。石原の通算1500試合出場に「自分の登板機会に巡り光栄。3年間、いい方向に導いてくれた」と感謝。「これからもマスクをかぶって貢献してほしい」とラブコールで祝福した。勝負の後半戦へ、沢村賞左腕の復活はチームにとって、これ以上ないプラス材料だ。