薮田雪辱星じゃ!プロ初黒星の三次で「成長した姿見せたい」
広島の薮田和樹投手(24)が12日、“雪辱”を誓った。先発する13日のオリックス戦は三次が舞台。新人だった15年の7月8日・DeNA戦で、四回途中でKOされプロ初黒星を喫した場所だ。「成長した姿を見せたい」と闘志を燃やした。
はっきり覚えている。押し出し四球から先制点を許し、集中打も浴びた。傾斜が緩やかな地方球場独特のマウンドに対応できず、3回2/3を6安打4失点。プロの厳しさを感じた試合だった。
「球種を絞って積極的に振ってくる」。前回登板の6日・日本ハム戦では、強振されることを警戒し過ぎ、初回、二回と先頭打者に四球を与えたのが反省点だった。攻撃にリズムを生むためにも「ストライクゾーン勝負」を心掛ける。
左打者の被打率が・182に対し、右打者は・286と苦戦する。オリックスは11日・中日戦でのスタメン左打者がT-岡田だけだった。右打者がズラリと並ぶ打線を抑えることでも、成長の証しを示す意気込みだ。
この日はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加。金子との投げ合いを前に「戦うのは打線なので。金子さん?ヒットを打ちたい。あわよくばホームランを」と気負いはない。交流戦最後の6連戦が始まる。苦い記憶を振り払い、チームを勢いづける。