小窪、快打&美守で加藤もり立てた!!17打席目で今季初安打
「広島4-1ヤクルト」(7日、マツダスタジアム)
試合後のベンチ裏。プロ初勝利した加藤のヒーローインタビューがわずかに聞こえる通路で、広島・小窪は言葉を詰まらせた。17打席目でようやく生まれた、今季初安打。チームメートへの感謝の思いが胸にあふれた。
三回の2打席目だ。2死二、三塁から左前にはじき返した。リードを3点に広げる2点適時打。「感触?覚えていないんです。みんなに喜んでもらえて、そっちの方が感動しました」。一塁ベース上では無意識のうちに拳を握っていた。
好調を維持する野手陣が多い中、開幕から無安打が続いていた。心の支えになっていたのは、仲間の存在だ。安打を放った選手が何気なく「ユニホームを触ってくれたりして」。あらためて感じた結束力の強さ。だから期待に応えたかった。
七回には、三塁線の打球に飛びつく好捕で右腕を援護。八回は好機を広げる中前打を放ち、この回の追加点につなげた。これまでのうっぷんを晴らすかのように、グラウンドで躍動した。
「みんなに気を使わせていた。でも、本当に声をかけてくれたし、良いチームだな、って思いました」。技術力の高さや精神力の強さもさることながら、一体感の強さが、カープの大きな武器だ。





