岡田新球「ストレートチェンジ」黒田氏助言で改良

 広島の岡田明丈投手(23)が21日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレ。練習後、新球「ストレートチェンジ」の習得に意欲を示した。昨シーズン終盤、昨季限りで現役を引退した黒田氏に助言を受け、チェンジアップを改良。直球と同じような回転になるよう試行錯誤してきた。習得には手応えを感じており、春季キャンプやオープン戦を通じて自らの武器に変えていく。

 岡田自ら「ストレートチェンジ」と命名した。球速は140キロ台で、打者の目には直球と同じように映るのが理想だという。150キロ超の剛球を軸にした投球の幅を広げるため、習得を目指す高速チェンジアップ。微妙な緩急を身に付け、打者を牛耳るのが狙いだ。

 「新しい球種?ストレートチェンジですかね。今までは135キロくらいだったんですが、140キロくらい出たらいいと思います」

 改良を決めたのは、昨季限りで現役を引退した黒田氏に影響を受けたから。昨季終盤。変化球について意見を交わす中で「真っすぐと同じような回転(強い縦回転)になった方が良いと言われた」という。黒田氏自身は昨年の春季キャンプでチェンジアップ習得を試みた。その経験からも実感した、打者にとって打ちにくい球筋を若鯉に伝えたのだ。

 さまざまな握り方を試してたどり着いたのが、直球をベースにしたもの。ただし、ボールの縫い目にかける指は人さし指と中指ではなく、中指と薬指だ。

 「抜くのではなく切る。ストレートのイメージで投げてます」。指が縫い目にかかることで球を強くはじくことができる。以前のチェンジアップより強い縦回転が生まれ、球速アップにもつながった。

 今年に入りブルペンでの投球練習は行っていない。キャッチボールの段階ながら「手応えがあります」と力を込めた。春季キャンプなどで打者と対戦を重ねながら精度を上げていく。

 2年目となり、他球団は昨季以上に岡田対策を講じてくるに違いない。空振りが取れたりカウント球になったりする新球をマスターし、相手をさらに上回る構えだ。

 リーグ2連覇、そして日本一を目指す今季は、昨季10勝し151回2/3を投げたレジェンドがいない。ポスト黒田の確立がチームの懸案事項だ。岡田はその筆頭候補。目標は昨季、成し遂げられなかった2桁勝利に加え180投球回以上を投げること。ローテの一角を守り抜き、勝利に導くと強く誓っている。

 24日には、一足早く春季キャンプ地の日南に入る。先乗り自主トレでは、2月1日から始まるサバイバルレースに向けペースを上げる。ブルペンにも積極的に入る予定で「どんどん投げていきたい」。黒田氏の助言から生まれた「ストレートチェンジ」。完全習得に向け、妥協はしない。

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